アゲハチョウのイモムシが、ベランダのレモンの木についてくれた。ほんとうに鳥のフンにそっくりで、内心くすくすしつつ、感心しきっている。いったいどうやって、天敵のフンがそんなふうだと知ったの?
はたしてごはんが足りるかしら、と心配になる。レモンは鉢植えで、以前暮らしていたつくばの冷たい風にやられて元気がなく、この春すこし葉を増やしはじめたところなのだ。きっとすぐに食べつくしてしまう。念のため、シークヮーサーの木に乗り移れるようにしておいた(食べるよね?)。
朝起きて、ベランダをのぞくのが楽しみになった。しごと中、窓の近くで鳥の声がしてドキッとしたので、タープにしているすだれの下に鉢植えを移動した。机からも姿を確認できるようになった。楽しい。
ところで、絵本『はらぺこあおむし』の原題を知った時の衝撃が忘れられない。詩人のアーサー・ビナードが、飢餓感たっぷりの声で、The Very~Hungry~Caterpillarと言ったのだ。語感つよすぎ、と思っていたが、いまこの小さなイモムシの食べっぷりを見ていると、まさに、べりー、はんぐりー、きゃたぴらー! なのだった。
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